トーチ

2019年4月23日 火曜日

すごくプライベートな日記

トーチ立ち上げ前の企画時から相談に乗ってくれていて、12年くらい前から時間にしてトータル20%ほど一緒になって働いた齢は僕より一つ上で、社歴で僕が先輩で、友達で兄で後輩で同僚で仲間だった中村くんが最近会社を移ることになった。

互いに時代劇マンガ誌を編集していた頃は悩みや不満を共有し、トーチ立ち上げ時は夢や希望を語り、以後 僕はトーチ専任編集長となり、中村くんはトーチ副編集長と時代劇マンガ誌の編集を兼任、ここ3年ほどは中村くんは社内事情で時代劇マンガ誌編集長専任となり、それから会話する時間がどんどん減っていって、気づけば彼が最近何を考えていたのかを知らない。

彼が去ることより、そのことが何より悲しい。そのことも伝えられず別れ、まあいつでも会えるんだけど、Childish GambinoのRedboneを帰り道に繰り返し聴きながら、高円寺の会社から初台にあった自宅に歩いて帰ってる深夜に中村くんから電話あって話したこととか、編集部で旅行に行ったときのこととか、君がいなかったら僕が会社に残ってなかったかもしれない並行世界とか、これからの未来の並行世界についてとか、マジで無駄な時間を過ごしていたりしていて。良かったら聴いてよRedbone、興味ないかもしれないけど。

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そんなこともあって久しぶりに今の自分を形作った物事の振り返り作業みたいなことをしていると、急速に児童文学や童話やおとぎ話、昔話や民話や神話への興味が高まってきて読んでる。『オズの魔法使い』を読んでドロシーに涙し、次に『モモ』を読んで、いまは『飛ぶ教室』を読んでる。

あとはベルクソンとかわけもわからないまま繰り返し読んだり、知人に貸しっぱなしだった石山修武の『生きのびるための建築』を買い直したり西村ツチカさんとの雑談で知ったファインマンの本とか澤江ポンプさんから薦められた『微生物ハンター、深海を行く』とか川端康成とかただ読んでる。

(編集部・関谷)