トーチ

2021年2月4日 木曜日

勝手に感じているプレッシャー

みなさまいかがお過ごしですか。編集部員の信藤です。私は今年で30歳になるのですが、明らかに身体の調子が変わってきたなという実感があります。
ボディラインがなんとなくだらしなくなり、肌荒れとイライラが永遠に治らず、今まで何事も無かった生理が辛く、頭か腹のどちらか(もしくは両方)が常に痛い。極め付けは、幼少期に完治したはずのバネ指(※腱鞘炎のようなもの)が驚きの復活…この文章を書いている今も、右手親指に激痛が走っております。

30代って、まじでみんなこんな感じなんすか? わし、食事運動睡眠わりと丁寧な生活をしている方だと思うんですけど…。
今思えば、20〜28歳の間が人生でいちばん元気だったなぁ。毎日12時間労働した後に朝まで飲んで、寝ずにまた仕事に行く…そんな日常でも元気モリモリお肌ツルピカ〜でした。今そんなことをしたら3日は寝込むでしょう。

私の母は体操教室の先生をやっていて、50代半ばとは思えないスタイルの良さを保っている…というか、年々進化しているように見えます。母が元気で美しいことはとても喜ばしいのですが、正直、プレッシャーを感じます。太るなんて言語道断、健康で引き締まった身体を維持しなくてはいけない。もし、母の言うところの「おばさん体型」になってしまったら…どんな厳しい目線を向けられるか、想像するだけで恐ろしい。

最近、Amazonで配信されているアメリカのTVドラマ『THIS IS US/36歳、これから』を観ています。このドラマ、ちょいちょいツッコミどころはありつつも(特に自宅での出産シーン。初産であんなポロリ〜んと生まれることってあるか…?)母娘のエピソードはめちゃくちゃ共感度が高くて面白かったです。
幼少期から太っていることがコンプレックスの娘・ケイトと、美人で細くて昔も今もモテる母・レベッカ。
レベッカに悪気はないのですが、彼女は娘に対して無意識のうちに批判的な言葉を投げかけます。
「あなたは素敵だけど、もっとこうしたら・こうなったら良くなるわ」
いつも素敵でいないと、ダメっすか? 素敵じゃない自分の価値って、無いのかな? レベッカは歳を重ねても魅力的で、既婚者子持ちでも男性から言い寄られ続けている。どうやっても越えられる気がしない母から発せられる言葉と視線が、プレッシャーでたまらない…。
あ〜〜〜〜ん、わかりみ〜〜〜!!!って感じなのであります。

ずっと母娘をテーマにした漫画連載を立ち上げたいと思っているので、女の子と食事に行くたびに「自分のお母さんについてどう思っている?」と聞いているのですが、ほとんどみんな「嫌いじゃないけど、過干渉で一緒にいると疲れる・プレッシャーを感じる」と答えます。お母さん大好き!昔からずっと仲良し!みたいな人はかなり少数派。どこも大変だなぁ。
自分の父と祖母を見ていて思うのですが、母と息子って、ほのぼのした関係に見えてうらやましい。なんつーか、ストレートに甘えさせてもらえているように見えるんですよね…。もちろんそうじゃない人もいるでしょうし、母と息子ならではの問題もきっとあると思うのですが。

『THIS IS US』のレベッカ自身、母親からずっと批判的な目を向けられていて、「自分はお母さんみたいなことはしない!」と誓っていたはずなのに、いざ親になってみたら同じことをしてしまっているんですよね。良かれと思ってアドバイスをしているつもりが、実は相手にプレッシャーを与えている。このカルマを断ち切るためには、物理的な距離を取ることが一番手っ取り早い。私自身、一人暮らしを始めてからの方が家族と程よい関係を保てていると実感しております。

ボディラインがなんとなくだらしなくなり、肌荒れとイライラが永遠に治らず、今まで何事も無かった生理が辛く、頭か腹のどちらか(もしくは両方)が常に痛いけど、年取ってからの方が人生楽しいです。
勝手に感じているプレッシャーが消えることはたぶん無いけれど、健康で引き締まった身体を保つべく、ストレッチ&筋トレに勤しむ今日この頃です。

P.S
つうかこのブログ、たぶん母と姉見てますよね?見てもいいけど、見てないフリしてね〜!

(編集部員・信藤)