天草四郎の埋蔵金をめぐる壮大なる歴史浪漫!!
「さんしゃるニ こんたろす五 くさぐさの でうすのたからしずめしずむる」
富永電(あきら)は地元・天草の地金買取業者で働く29歳。母は早逝し、ギャンブル依存の父と二人で暮らしている。
彼には幼少期から繰り返し見る夢がある。曇天の海、死人のような自分の影、仄暗い地下トンネル……不穏な夢と虚しい現実になす術がない彼を追い詰めるように、父が多額の借金を残して失踪し……
第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞作家が構想10年を経て解き放つ、血脈と宿命のサーガ!