Vol.1

「キラキラした可愛いものへの憧れ」

自分の漫画にはちょくちょくお花や星、くまなどが描かれているんですが、実は僕は、キラキラした可愛いものに対する憧れをずっと持っています。

僕は硬派な小学生でした。エアガンをランドセルに入れ、将来の夢は殺し屋でした。

当時テレビでは水沢めぐみ先生原作のアニメ、「姫ちゃんのリボン」が放映されていました。僕はそのアニメが観たくて観たくてたまらなかったのですが、硬派な小学生である自分が、親に女子が好きなアニメを観ているなんてバレる訳にはいきません。

お母さんが来たらすぐにチャンネルを変えれる様に、片手にリモコンを持ちながら隠れて視聴していました。もしかしたらお母さんは、息子が隠れていやらしいビデオをみていると思っていたかもしれません。

「あんなもん女子供が見るものだろw」と、小学生の僕は言っていましたが、本当は心ゆくまで思いっきり姫ちゃんを観たかった、、。

大人になった今ではカラオケで堂々とアニメのOP曲「笑顔のゲンキ」を歌える様になりました。動画も好きなだけ見れますし水沢めぐみ先生の漫画もネットで買える。なんて幸せな事なのでしょうか。

僕が育った実家は電気屋で、映画「そして父になる」のリリー・フランキー側の家、本当あのまんまな感じでした。映画を観た時は僕の家でロケしたのかと思ったほどです。

ただし実家のトイレは水洗ではなく、床もベコベコだったので、もうちょい小汚ない雰囲気でしたが、、。

職人の父に男兄弟。そこら中に転がる工具。

少女漫画みたいなキラキラした世界観に今でも憧れを持っているのは、そんなむさ苦しい環境で育ったからかもしれません。

今、これを書いている机の棚には、すぐ手が伸ばせる位置に種村有菜先生の「満月をさがして」のイラスト集があります。人生で1番好きな画集で、眺める度に溜め息が漏れます。水波風南先生の「今日、恋をはじめます」の原画集も、僕にとっては宝石の様な一冊です。絵を描く様になった今では、この可愛い世界観を作り出す為に、並外れた努力と情熱が必要な事がわかります。かっこいいなあって思います。勇気が湧いてきます。

その憧れを、プリティシャインに託しているのかもしれません。

フリルにリボン!キラキラ!ハート!可愛いくて、かっこいい。

硬派な小学生の頃には表に出す事が出来なかった想いを、執筆中の最新話で描くことが出来ていて幸せです。

殺し屋にならなくて良かったなーお前。

それでは、

こんな感じの不定期連載になりますが、

「堀北カモメのキラキラ通信」

これからよろしくお願いします☆

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  • 【更新スケジュール】
    10/31(月) Vol.3「女に泣いてるとこ見られたくねぇだろ」
    11/7(月) Vol.4「ベスパで代官山に買いに行ったボーダーT」