2037年、感染症の蔓延する世界で生きていくこと。
『Sunny Sunny Ann!』で手塚治虫文化賞新生賞、『かしこくて勇気ある子ども』でメディア芸術祭優秀賞、話題作を発表し続ける著者が描く、訪れてほしくない、しかし訪れるかもしれない未来。
漫画と文学のリトルプレス『ランバーロール 04』収録作品を特別掲載。
刊行と本作の公開を記念して、ランバーロールレギュラーメンバー(安永知澄さん、森泉岳土さん、おくやまゆかさん)と山本さんの座談会を開催。「COVID-33」制作過程や、コロナ禍での創作についてなど存分に語っていただきました。こちらは作品観賞後に読まれることをおすすめします。
『ランバーロール04』紹介動画をこちらからご覧いただけます。
山本美希(やまもと みき)
マンガ作家、筑波大学芸術系助教。2011年に文字なし絵本『爆弾にリボン』でデビュー。車上生活する女性を描いたマンガ作品『Sunny Sunny Ann!』(2012)は、第17回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。同作のフランス語版(2018)は、アングレーム国際漫画祭2019の公式セレクション作品となる。2014年に日本に住む外国人女性と周囲の人間関係を描いたマンガ作品『ハウアーユー?』(祥伝社)を発表。最新作は、はじめての赤ちゃん絵本『ねえねえ あーそぼ』(2019)。物語と表現手法の関係を重視しており、作品ごとにイラストレーションのスタイルも異なる。大学では、作り手に役立つ研究・教育を目指して、絵本・マンガにおける物語表現の調査に取り組む。