Vol.6「KARAの復活と第二次韓流ブーム」

色々あった2022年ですが、エンタメニュースとして驚いたのかKARAが活動再開した事です。

日本で「ミスター」が発売されたのが2010年ですか。

13年…嘘でしょ…と思ったのですが、初めてKARAをテレビで観た時のとんでもない人達がやって来た感は凄かったです。

今の若い方からしたら小学生の頃から当たり前に少女時代とか聴いていたと思うのですが、第二次韓流ブームは本当に凄かったんですよ。

あの頃の曲は今でも聴いたりしますし、BIGBANGの曲はカラオケで絶対に歌います。

K-POPは日本語verの歌詞の表現も、今まで聴いてきた邦楽には無い感覚でした。

元々は韓国語で歌われてる原曲を日本語の歌詞にした時の化学反応というか、言葉の区切り方とか、発音の仕方が日本語なのに日本語っぽく聞こえない、洋楽の様なリズム感を持っていました。

でも英語みたいに歌うんじゃなくて、日本語としてはっきり聴き取れるんです。

しかも英語で歌う所の発音もめっちゃかっこいい。

日本でR&Bシンガーとして活動していた友達がアメリカに行ったのですが、その子が日本に帰国した際に一緒にカラオケに行った事がありました。

「向こうでも人気きてるよ」と言って歌ってくれたのが、2NE1の「I AM THE BEST」でした。

「내가 제일 잘 나가」といきなりハングルで始まる曲。日本語と英語と韓国語がごちゃ混ぜになった歌詞、それをロサンゼルスに住んでる日本人シンガーが東京のカラオケルームで歌うという感覚が、なんか近未来のサイバーパンクみたいでめちゃくちゃ格好良かったんですよ。新しい時代が到来したって感じで。

歌詞の「俺 天上天下唯我独尊」とかも、日本人が最初から日本語で書くなら絶対出てこないやろなって言語感覚で斬新でした。

僕は30歳手前で当てもなく上京したので、その頃日本での活動を頑張っていたKARAの曲には元気を貰いました。KARAはJ-POP的な感覚もあるのが親しみやすいんですよね。苦しい時にはポップで明るい曲が沁み渡ります。

日サロで肌を焼きながら俺どうなるんやろ…と思っていた時、「GO GO サマー!」が店内の有線で流れました。

そのストレートで前向きな曲に本当に救われたんですよ。

夏だよ!出かけて恋愛しようよ!って歌詞なんですけど、それだけじゃなくて夢とか新しい世界への挑戦とか、もっと広い解釈で受け取れる普遍的で素晴らしい詞なんです。シンプルな言葉で背中を押してくれるような。

第二次韓流ブームの頃はまだ漫画を描いた事もないぐらいの時だったので、原稿を描きながらKARA復活のニュースを聞いた時は不思議な気持ちになりました。

デビュー作のシシファックは5年ぐらいかけて完成させたのですが、その間も曲は繰り返し聴いていたんです。

KARAがいてくれて、日本で活動してくれて本当に良かった。

そんなわけで最近は当時の曲を久しぶりに聴いています。

GO GO サマー!アッアッアーン♪

うっわー、やっぱホンマ、

ええ曲やなあ…(しみじみ)

それでは次回の更新もお楽しみに☆
アンニョン〜

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