大震災、持病、離職、両親の老後……俺は、これからどうすればいいのか
【宮古市(みやこし)】岩手県の三陸沖にある都市。漁業資源と森・川・海などの自然が豊か。東日本大震災では沿岸集落が大きな被害を受けた。
四十代・男・宮古市在住(実家暮らし)・独身・持病あり。寂聴カレンダーの傍らで知らぬ間に老いた母の横顔。夜、暗い天井を見上げてふと思う。俺は…これからどうすればいいのか……待った無しで過ぎていく日々の中、両親とテレビをみたり、車で家族を病院に連れて行ったり、秋刀魚を焼いたり、年賀状に悪戦苦闘する。
★第2回トーチ漫画賞「準大賞」受賞。日々の無常と愛しさを淡々とした、しかし温かな筆致で描き、選考委員から絶賛された傑作ノンフィクション。
ちほちほ(ちほちほ)
岩手県出身。2008年から主にコミティアで作品を発表。「みやこまちクロニクル」で第2回トーチ漫画賞「準大賞」を受賞。