トーチ

昭和柔俠伝

「昭和柔俠伝」

戦火の足音より速く、少年少女の若き鼓動が走り出す——。

本作は第二次世界大戦を背景に、
理不尽・不条理が渦巻く世の矛盾や混沌が、容赦なく描き出されます。
少年・柳勘太郎は、信念を貫く瞬間もあれば、
時に揺らぎに身を委ねながら、ひたむきに「今」を生きていく。
多情にして義侠心あふれるその在り方は、バロン吉元が掲げる哲学の結晶であり、
学生運動が隆盛を極めた連載当時、「右も左も読んでいた」と語られる理由でもあります。

連載開始から半世紀。
激動の時代を手探りで迎える感覚は、私たちと勘太郎を確かにつなぎます。
「今」を歩く一人ひとりの道しるべとなり、一隅を照らす燈火となることを願って。
『昭和柔俠伝』をトーチの戦後80年特別企画として復刻します。

✴︎『昭和柔俠伝』中巻 2026年6月30日(火)発売✴︎

作者プロフィール

バロン吉元(Baron Yoshimoto)

1940年、旧満州奉天市生まれ、鹿児島県指宿市育ち。1959年マンガ家デビュー。劇画の隆盛と共に多数の作品を発表し、代表作の『柔俠伝』シリーズを10年間にわたり連載。1980年、全ての連載を終わらせ単身渡米、マーベル・コミック等で執筆。帰国後はマンガ執筆と並行し、絵画制作に着手する。画業60年を迎えた2019年には日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞。
2024年、自身にとって約20年ぶりとなる新作劇画『あゝ、荒野』(原作:寺山修司)を「HERO’s Web」で連載開始。アメリカ、イタリア、フランスでは過去作の翻訳が出版されるなど、現在に至るまで国内外で活動中。

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